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【サッカー】三浦泰年の『情熱地泰』 日本人らしさとはなにを指すのか? [転載禁止]©2ch.net

1 :YG防衛軍 ★@転載は禁止:2015/10/29(木) 21:45:04.40 ID:???*
 今シーズン、指揮を執ったタイは、東南アジアで唯一、植民地になったことのない国だという。
一方、僕が18歳から20歳までサッカー留学をし、現在も永住権の関係で必ず2年に1回行っているブラジルは、
南米でありながらポルトガル語を言語としている。ポルトガルに占領された過去があるからだ。
 タイは現在『スマイルの国』と言う。「サワディーカップ」という挨拶は「こんにちは」「こんばんは」「おはよう」
「ごきげんよう」「お元気ですか?」……、すべてを意味した言葉。「サワディーカップ!」と両手を合わせ、
「ニコッ」と笑う(この笑いがミソだ)。これがタイの挨拶。どんな時でもだ。

 聞いた話だが、この挨拶は政府が作ったもので「私たちは喧嘩をしませんよ」というメッセージだという。
これが「スマイルの国」の由来だ。
 一方のブラジルは『サンバの国』ラテンの根っからの明るさから、サンバのようにいろんな事をサンバの
リズムで行なう。もちろんサッカーもサンバのリズムだ。この『サンバカーニバル』は1年間働いたお金をすべて
サンバカーニバルの衣装に使うとも言われている。
 そしてそれを楽しむブラジル人にはアメリカ系からイタリア、フランス、勿論、白人から黒人、インディオ、
日系人もいる。それは移民国家の素晴らしさでもある。
 さて、こうして他の国を見てきて思うのは、では「日本とはどんな国なのか?」ということだ。よく
「日本らしいサッカー」をやるというが、日本人らしさとは何であろうか?
 タイから戻った僕は、タイを『スマイルの国』と題し、ブラジル留学から戻った当時には、ブラジルを
『サンバの国』と題した。もちろんサッカーとコーヒーで有名な『サンバの国』ではあるが……。
 しかし、自分の国を題することなど考えたこともなかった。タイから帰国して僕は、タイと日本での生活から、
日本は『考える国』と題してみようと思った。
それは自分の正直な氣持ちからだ。

 日本を『考える国』としたのは、良い意味でも悪い意味でもだ。

 良い意味では、どのスポーツでも外国人監督が言う日本人選手は「真面目で勤勉である」ということ。
最近、ラグビーなどからもこの日本人選手の勤勉さが話題になる。サッカー界ではかなり前
(10年前のS級ライセンス時)から言われているが。ただ考え過ぎると大変なことになる。

 頭が疲れてろくなことを考えなくなり、身体がネガティブに働く。タイに住んでいる日本人の友人がよく言っていた。
「タイ人は、『なぜ日本はあんなに素晴らしい国で発展しているのに、自殺する人が多いのか?』と疑問を抱いている」と。
タイより裕福な国民なのに、だ。

 これはブラジル人も同じようなことを言っていた。僕が留学していた頃のブラジルは物が食べられなくて
死んで行く人がいた時代だ。なぜ、日本人に自殺する人が多いのか分からないと……。
僕の友人は中学の先生をやっていたが、彼は僕にこんなことを言った。

 自殺は誰が悪いのか――?
 それは中学生のイジメによる自殺についてだ。きっと日本では思っていても、感じていてもタブーなのだろう。

「それはいじめた人間と、それをコントロールできなかった人にしかあたらない」と答えると、
「なぜ? 本人は悪くないのか?」と友人はストレートに僕に言った。そして彼の口癖でもあるが、
「手の平は、足の裏は本当に死にたがっているのか?」と言う。

「死にたがっているのは頭だ」と。
これをストレートに僕に言ってきたことが、僕が彼を信用するひとつの要因でもある。

2 :YG防衛軍 ★@転載は禁止:2015/10/29(木) 21:45:42.92 ID:???*
そして彼が読んでみればと貸してくれた本(題名も著者も忘れてしまったが)には自殺する人が石に躓いて
バランスを崩したらどうなるか? バランスを元通りにして歩く。そのまま地面に頭をぶつけずに身体を危ないと
元通りの体勢を戻すはずだと。

 不謹慎かもしれないが、それを読んだ時、顔がにやけてしまった。その通りである。身体は死にたがって
なんかいない。頭が、思考がそうさせているのだ。

 そう考えると日本という国は? の質問に『考える国』というのは余りにもネガティブだ。そうしたことを
僕は友人の家族と食事をしている時に質問してみた。

 すると、すごく良い『日本人』論が聞けたのだ。外国人が日本に来て感動すること。それは「親切さ」。
これには「アンビリーバブル」だと。

 その人は日本で、すれ違った年配の女性に道を聞いたらしい。ただ英語が分からず、
店は分かっているのだけど説明できない。その女性は「ついて来て」とその人を店の前まで連れて行き、
来た道をさらに戻って15分。

 その人は本当に日本は素晴らしいと言っていた。と。もちろん、食べ物も好き、街は綺麗、道は整備されていて、
自然、緑も多い。京都、奈良はお寺も素晴らしい。

 だけど、日本人はもっと素晴らしいと言っていたというのだ。これが日本人なのだと思う。
僕らはこの年配の女性をスタンダード(基準)として、日本人を裏切ってはいけない。

 タイではサワディーカップから手を合わせスマイルを作るという挨拶があり、ブラジルにはラテンの
ノリから生まれたサンバのリズムが自然に国民に浸透している。

 一方日本では人の心を重んじる『親切さ』が深く根付いている。日本の生活はタイより肩が凝る。
自然に考えることが多くなる。これは当然、日本では自然なことだ。

 日本人らしく、日本らしさ。

 そうしたものから簡単に日本らしい、日本人らしいサッカーをやりたい、やってほしい、
あるいはやらせたいと言うが、本当の日本人らしさとはもっとたくさんの意味があり、奥深いのだと思う。

 この女性から外国人が感じたように。本当の日本、日本人らしさをもっと知るべきである。

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=12188

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