5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

娘。現メン12人が無人島でバトルロワイヤルしたら誰が生き残ると思う?3.1週目

1 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:07:07.15 0
過去ログ
娘。現メン12人が無人島でバトルロワイヤルしたら誰が生き残ると思う?
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1324897373/l50
娘。現メン12人が無人島でバトルロワイヤルしたら誰が生き残ると思う?2週目
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1325473834/
娘。現メン12人が無人島でバトルロワイヤルしたら誰が生き残ると思う?2.1週目
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1326191408/
娘。現メン12人が無人島でバトルロワイヤルしたら誰が生き残ると思う?3週目
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1327566480/

2 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:08:00.17 0
テンプレわからんかった

3 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:08:50.72 0
もうイランだろこのスレ

4 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:14:57.60 0
正直飽きた

5 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:42:36.58 0
>>1 スレ立て乙です
 
wikiサイト
http://www18.atwiki.jp/m12br/contact

6 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:43:39.75 0
たまに見る

7 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 00:46:36.00 P
4周目でよかったんじゃ

8 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 01:38:53.44 0
あげ

9 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 01:39:28.78 0
三週目完結したんだっけ?

10 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 01:46:25.07 0
したね
4周目始まったばっかりのとこで落ちた

11 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 03:02:53.13 0
無人

12 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 03:10:13.43 I
まさか落ちるとは

13 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 06:08:47.94 0
ahha

14 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 07:24:46.34 0
まだまだ読みたいっす

15 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 07:51:39.82 0
wikiはだれかが更新してくれるのだろうか

16 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 09:35:04.80 0
バトルロワイヤルリボーン

17 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 12:05:05.48 O
どうなんだろうね

18 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 12:46:51.41 O
4周目
[石田]【第一日目午後6時45分】

軍用ジープのエンジン音が遠ざかっていく。石田亜佑美はアイマスクを外した。辺りは夕闇が迫りつつある。
微かな潮の香りが亜佑美の鼻腔をくすぐった。「海が近い…」しばらく歩くと果たして海岸線が見えた。
船の類いは一掃されているが、ひなびた船着き場を発見した。漁師が使うのか一軒の小屋がある。
当然のごとく無人のその小屋に亜佑美は足を踏み入れた。これから自分がどうするべきか思案する。
生き残るためにはメンバーを殺さなければならない。だが、そんなことを実行するメンバーなどいるのだろうか?
いないと信じたい。しかし胸の奥では亜佑美にも分かっていた。ほどなく殺し合いが始まることを。
虚脱感が一気に亜佑美を襲う。逃げる方法など在りはしない。
亜佑美はぼんやりと波の音を聞いていた。息が苦しくなる。水の中にいるような錯覚。誰だろう…?私は誰かと一緒に海の底へ沈んでいった…。
閉じていた目を開ける。何かが自分を突き動かしている。亜佑美は支給されたデイパックの中身を確かめることから始めた。

19 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 14:45:06.77 0
wkwk

20 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 15:57:48.87 O
[佐藤]【第一日目午後6時50分】
民家が建ち並ぶ集落に、佐藤優樹はポツンと取り残された。アイマスクを外した優樹の目は赤く泣き腫らされていた。
走り去るジープを見送りながら、優樹は途方に暮れている。めちゃくちゃなゲームに参加することになってしまった。
人を殺すことなど考えたこともなかった。花を摘むことさえ命を奪うようで躊躇う優樹である。
誰かを傷つける…。想像しただけで優樹は目眩を覚えた。このまま時間切れで死ぬ方がいいのかもしれない…。
フラフラと民家の一軒に入る。身を隠していよう。誰かと遭遇することが何よりも怖かった。
住民たちは慌ただしく立ち退きを迫られたのであろう。そこかしこに生活臭が色濃く残されていた。
「…泥棒みたい…」優樹は呟いた。食卓も清潔なままだった。食材の備蓄もいくらかある。
テーブルには家族の人数分だろうか。パッチワークのランチョンマットがきちんと畳んで置いてある。
何気なく手に取る。誰だろう?私は誰かと強く強く手を握っていた。そして…。
優樹は椅子に座って、暮れていく夕陽が窓から差し込んでくるのを眺めていた。
風に逆らうように飛んでいく鳥の姿が見えたような気がした。

21 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 19:08:09.92 O
从*・ 。.・) ほっ

22 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 19:23:52.90 O
从*・ 。.・) ほっ

23 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 20:28:32.39 0
【4周目 一日目 工藤遥 午後6時30分】

「離せ!離せよ!このやろー!!!」
「ほーらほら、暴れんなって」
「いやぁっ!やだぁー!」
「まぁちゃん!くそっ!離せ!っどけぇー!」
優樹がジープに押し込められる。
「くどぅー!くどぅー!助けて!」
「まぁちゃん!」
無情にもジープは走り去って行った。
「ちくしょう…ちくしょう!!!」
「ずいぶん威勢がいいのぅ。面倒やから縛り上げちまいな」
「やめろ!このっ!おまへふぁひゅふははひははっ!」
遥は目隠しをされた上に後ろ手に縛られ、猿轡を噛まされるとジープに運び込まれた。
「この娘は厄介そうだから私が連れていくわ」

―――走行中―――
「はぁへ!はぁへほー!
遥は暴れ続ける。
「危ないから大人しくしなさい。落ちるわよ」
「ふふはい!」
遥は縛られたままの恰好でジープから飛び出そうとする。
「ちょっ!バカ!」
同乗している女が慌てて引きずり戻した。
「…はぁ、仕方ないわね」
ぐぃっと遥の身体が引かれる。腕を持たれているようだ。
「はにひへふ!?」
ギシギシと何かがこすれる音がかすかに聞こえてくる。
すると今度はカチリと何かがはまる音が聞こえ「ごめんなさいね」という声が聞こえた次の瞬間。
遥の身体は大きく振りまわされた。


24 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 20:29:52.65 0
「ふがぁー!!!」
まるでおおはしゃぎの巨漢の男の子とシーソー遊びをしているかのような感覚。
しかしすぐにふわりと何かに包まれる感覚。
そしてドカンという大きな衝撃音とともにジープは停止した。

ジープから転がり落ちる。
腕を動かすとハラリとロープが外れた。急いで目隠しと猿轡を外す。
そこには巨木に激突したジープがカラカラと車輪を浮かして止まっていた。
その光景に唖然とする。しかしすぐに我に返り、自分の身体を確かめる。
奇跡的に怪我はない。まずはすぐにここを離れるべきだと判断し、遥は駆け出す。
すると目の前には支給されたバッグが落ちていた。
(ラッキー!)
遥はバッグを拾うと走り去った。

しばらくしてジープの中から女が這い出してくる。
「さすがに堪えるわね」
遥を逃がしたというのに動揺は見てとれなかった。
遥に見えていないところで起こっていたこと。

―――回想―――
女は遥の手を自分の方へ向けると縛っているロープにナイフで切れ目を入れる。
そして銃を取り出すとサイレンサーを取り付け、運転手の座席の後ろにあてた。
「ごめんなさいね」そう言って引鉄を引く。
運転手を失い、ジープは暴走する。
女は後部座席からハンドルを握り、無理やり方向を変えると脇道の巨木へと突っ込ませる。
衝突の瞬間。女は遥を抱きかかえた。

―――現在―――
「そろそろいいかしらね」
女はジープからトランシーバーを取り出すと「裕ちゃん、ごめん、工藤って娘に逃げられた」
そう報告した。


25 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 22:21:54.22 0
ほす

26 :名無し募集中。。。:2012/02/03(金) 23:50:20.77 O
安定して書くには狼の環境は厳しいかもな

27 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 00:29:28.68 0
他で書くと新しい書き手が来なくなりそうでなあ

28 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 01:30:30.88 I
頑張って保全に励む

29 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 01:41:33.81 0
三週目のまとめを更新しました
レス抜け・時系列の間違いがありましたら指摘して下さいますと大変助かります
他にも些細な点でも変えて欲しい部分ありましたら>>5のフォームから送って頂ければと思います
ちなみにトップページはhttp://www18.atwiki.jp/m12br/ですのでよろしくw

30 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 03:21:04.76 I
寝るまえの保全

31 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 03:47:08.47 0
>>29
乙です

32 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 05:37:38.36 0
まとめ読んだけどクオリティーたけーな
職人まとめ人乙

33 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 08:56:38.81 O
ho

34 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 09:27:43.98 0
>>29
まとめ乙です

35 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 11:44:03.70 0
ほしゅ

36 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 14:02:55.52 O
从*・ 。.・)ほっ

37 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 14:14:57.51 O
[佐藤]【第一日目午後7時】
支給されたデイパックをテーブルの上に置いて、優樹は中身を調べ始めた。
水やパン。最低限の食糧と懐中電灯、防水マッチなどが詰め込まれていた。
奥底に長方形の黒いケースがある。開けてみると出てきたのは拳銃だった。
レーザー・サイト付きのAMTハードボウラー。45口径のコルト・ガバメントのステンレス・コピーである。
銃身とスライドを可能なかぎり延長してある。長大なレーザー・ビーム照射式の照準器をマウントするためである。
使い方はいたって簡単。赤い光を目標に照らして引き金を絞れば確実に銃弾は命中する。
もちろん優樹は使うつもりはない。だが今はひとりだ。庇護してくれる者はいない。
護身のためだ。自分に言い聞かせながら拳銃を腰のベルトに差し込んだ。
とにかく動かない方が賢明だろう。優樹はちょっとだけパンをかじって、言語道断な味に閉口した。

38 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 17:19:33.62 0
今回はまぁちゃんがメインか

39 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 18:01:00.29 O
[鞘師]【第一日目午後6時40分】

「降りな」迷彩服の兵士に突き飛ばされながら鞘師里保はジープから降ろされた。
アイマスクを外すと、そこは森の中だった。ケケケケッ!不気味な鳥の鳴き声が聞こえた。
微かな胸騒ぎを覚える。教室での中澤の言葉が去来する。『ええかあ!あんたらがどう思うても、他のメンバーはやる気になってんで!』
メンバー同士が殺し合う…。信じたくはないが現実は夢物語ではない。
誰もが生き残りを懸けて、容易く他の命を奪うのだ。牛や豚を食べることと変わりない。
里保はじっと自分の右手を見つめる。ゲーム開始からなぜか右手が疼く。ボトリと床に転がる自分の右手…。
「殺されてたまるか…」そっと呟く。木立の中、身を隠す場所を探すため里保は歩いていった。
その目は冷たい光を宿している。殺さなければ殺される。里保が意識できない胸の奥、唯一の答えはすでに里保を支配していた。

40 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 18:37:55.21 O
[生田]【第一日目午後6時45分】
生田衣梨奈が降ろされた場所は、島全体を一望できる展望台だった。
小高い丘になっており、児童公園のような造りになっている。
衣梨奈は走り去るジープが巻き上げた砂煙に顔をしかめながら、ブランコに腰を下ろした。
じきに日が暮れる。ここは身を隠す場所もない。見渡せるということは下からも丸見えだ。
人を殺すなんてまっぴらごめんだが、殺されるのはその何倍もまっぴらごめんだ。
衣梨奈は迷っていた。自分が何を為すべきか。支給されたデイパックをチェックする。
バトンのような物が3本出てきた。短い鎖で繋いであり、スイッチを押すと1本の棒に変化する。
衣梨奈は昔観たカンフー映画を思い出した。自分に支給された武器は三節棍だった。
試しに振り回してみる。ガツッ!後頭部を直撃して衣梨奈はしゃがみこんだ。
使いこなすには時間がかかりそうである。頭のタンコブを撫でながら衣梨奈は練習を開始した。

41 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 20:33:24.75 0
ほしゅだほしゅぅぅぅ

42 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 21:41:48.65 0
【4周目 一日目 譜久村聖 午後6時45分】

走る車の中。
聖の身体は小刻みに震えていた。
「…あ、あの、…どこに向かってるんですか?」
返事はない。
どこに連れて行かれるのか得体の知れない恐怖。
自分たちの置かれている立場への恐怖。
そして、これから起こるであろう出来事への恐怖。

しばらくして車は止まった。
目隠しを外される。
「さっさと降りな」
押し出されるように車を降りた。

そこは山間を通る車道のど真ん中だった。

まったく見覚えのない場所。
どうしていいかわからず聖は立ち尽くした。


43 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 21:42:12.15 0
「じゃあねぇ♪」
その声にびくっと反応した聖は突然、車に乗り込む女の足にしがみついた。
「いやっ!いやです!おいてかないでください!」
「ちょっ!あんた、なにすんのよ!」
聖の突然の行動に女は面食らう。
「お願いです!何でもします!だからおいてかないでください!」
「ちょっと、離してよ!」
女は引き剥がそうとするがまったく離れない。
まるで溺れた人間のように。
「死にたくない!私死にたくないんです!」
「だったらあんたが殺せばいいだけでしょ!」
「ダメなんです!殺しても…殺しても殺されるんです!…それに…信じても…殺されるんです」
「はぁ!?意味わかんない、あんた何言ってんの?」
「…」
聖の力が弱まる。
女はその瞬間に聖を蹴りつけてようやく引き剥がした。
「あぅっ!」
「出して!」
女の号令で車は走り出した。
「待って下さい!お願い!…おいてかないで…」

車はもう見えない。
時期に日も暮れる。
「どうしよう…どうしよう…死にたくない…死にたくない…」
聖はぼそぼそと呟き、わが身をかかえるように抱きしめながらあてもなく歩き出した。


44 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 21:47:46.39 0
[道重]【一日目午後6時30分】
荒れた道に激しく車体を揺さぶられながら道重の乗ったジープは走り続けていた。
助手席に座った道重は先程の教室での出来事を何度も何度も頭の中で再現し、そして考えていた。
中澤の説明を受けても、戸惑いも驚きも、そして疑問さえも浮かんでこなかった。
このゲームはテレビの収録でも無くOG達の悪い冗談でも無く、
全て本気でやろうとしている事なのだと信じ切れる。何の根拠も無いのに。
そしてその異常な状況をあっさり受け入れてしまっている自分。
そんな自分自身に道重は違和感を覚えていたのだった。

「ここだ」

兵士の低く唸るような声がすると、ジープは急ブレーキをかけ乱暴に停止した。
勢いで体が前につんのめりダッシュボードに思い切り顔を強打する。
運転の荒い兵士に怒りを感じながらも自分でアイマスクを外し、車のドアを開け外に出ようとした時、
背中を兵士に強く押され地面に突き落とされた。受身を取っていなかった為全身に強い衝撃を受ける。

「ちょっと!何するの!?」

憎しみを込めた表情で振り返りジープを睨み付けると、道重を突き落とした兵士の男は無表情のまま
こちらに向かってデイパックを放り投げた。そしてドアを閉めると、そのまま車で走り去ってしまった。

「何あれ酷っ。あれが女性に対する態度なの?」

まるで物のように扱われている。あの兵士にも、そしてOGメンバーにも。

(何でこんな仕打ちを受けなければならないの?さゆみ何か悪い事した?)

道重の問いに答えてくれるものは誰も居ない。

45 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 21:48:30.17 0
全身に付いた砂埃を払った後、放り投げられたデイパックを拾って中身を確認する。
道重に支給された武器は全長30cmほどの小さな手斧であった。
ふと教室で吉澤が言っていた「追加ルール」を思い出す。
スタートから24時間ごとにメンバーに手をかけなかった人間の中からランダムで一人選ばれ、
首輪に取り付けられている爆弾が作動する…

試しに手斧で軽く首輪を叩いてみる。固い金属音がカツンと鳴り響いた。
今度は少し強めに叩いてみたものの、首輪はびくともしなかった。取り外すのは到底無理そうである。

急に全身から冷や汗が出てきた。あとたった24時間の間にメンバーの誰かを殺さなければ、
この首輪は爆発するかも知れないのだ。他のメンバーも本気で襲い掛かってくるだろう。
銃やボウガンのようなものならまだしも、こんな小さな手斧一つで体力の無い自分がどこまでやれるのか。
客観的に見て、自分が生き残る確率はとても低いように思えた。

ため息をついてから、周囲を見渡す。道重が連れて来られたのは家が点在する小さな集落だった。
来た事の無いはずの場所なのに、何故か見慣れた景色のような気がした。

また、違和感。もやもやとした何かがずっと心の中を支配し続けている。

(私、何だかとても大切な事に気がついてないような気がするの)

しかし考えても一向にらちは明かない。
ひとまずは兵士の乱暴な運転で疲れた体を少し休めようと、集落の家の一つに入っていった。

46 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:13:34.30 0
四週目はじまってたーどうなるかwktk

47 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:36:46.94 0
一応転載しておきます
4周目冒頭です



237 : 名無し募集中。。。 : 2012/02/01(水) 12:17:12.67 O
4周目
【第一日目午後6時】
“ゲーム開始”

「ふん…よう聞こえんかったわ、もういっぺん言うてくれるか…」このゲームの最高責任者、中澤裕子は話を中断された苛立ちを押し隠すように、静かに言った。
飯窪春菜は席から立ち上がったまま、真っ直ぐ中澤を見つめている。「こんなことは間違っています!私たちは絶対にこんなゲームには参加しません!」
春菜の甲高いソプラノが教室に響いた。いつも控えめな春菜からは想像できない剣幕だ。その瞳は断固とした意志で燃えていた。
中澤は椅子からゆっくり立ち上がる。「ほな、しゃあないな…」腰のホルスターにあるコルトガバメントに手をかけた。
その時、春菜の前の席に座っていた工藤遥が突然、振り向きざまに春菜に平手打ちをくらわせた。
「キャンキャンうるさいんだよ!座っておとなしくしてな!」あまりのことに茫然となる春菜。だが中澤たちから見えないように遥の唇が動くのを見た。(チャンスを待つのよ)
「中澤さん、続けてください」苛立たしげにどっかりと座り直す遥。春菜もつられてストンと腰を下ろした。
「なんや、寸劇は終わりかいな。まあええわ、ルールを説明するで。耳の穴かっぽじって聞くんやで」中澤のドスを利かせた声が淡々とルールを説明する。
春菜は黙って聞いていた。必ず全員で団結できる。少しヒリヒリする頬に手をやって強く願った。


48 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:37:18.26 0
244 : 名無し募集中。。。 : 2012/02/01(水) 23:53:00.01 0
>>237に接続

【第一日目午後6時5分】
“ルール追加”

(吉澤さん!吉澤さん!)
(あ?…なんだよ小春?)
(なんかちょっと雰囲気おかしくないっすか?)
吉澤と久住は教室を見渡す。
(…あぁ、俺もそう思う)
(ですよねー。なぁ〜んか変な感じっす)
(まぁ、ガキさんとかしげさんとかれいなは戸惑ってる感じが普通っぽいけどな)
(…ヤな予感しますね)
吉澤がにやりと顔を歪める。
(俺ちょっと面白いこと思いついちまったぜ♪)

「姉さん!ちょっといいっすか」
中澤の説明が続く中、突然吉澤が割り込んでくる。
「今度はなんやよっしー。今大事なとこやねんから邪魔せんとき」
「いやいや姉さん。こいつらを甘く見ちゃダメっすよ。もっとハードルを上げてあげないと」
「あん?なんやどういうこっちゃ?」
「追加ルールの提案っすよ。二つほど増やしちゃどうです?」

吉澤のその言葉に光井以下の面々がいろめきたつ。
新垣、道重、田中の三人だけがきょとんとしていた。
その姿を見て吉澤は満足そうに続ける。


49 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:37:38.86 O
[飯窪]【第一日目午後6時50分】

乱暴にジープから降ろされて、飯窪春菜は道端に倒れ込んだ。華奢な膝に擦り傷ができる。
倒れたせいで排気ガスを思いきり吸い込んだ。お構いなしにジープは走り去る。
咳き込みながらアイマスクを外すと、小規模なホテルの近くだった。
天地創造のおまけのような辺鄙な島には似つかわしくない。バブル期の名残だろうか。
だが使われなくなって久しい様子で、あちらこちらに修繕が必要な箇所が見てとれる。
廃墟とまではいかないが、どこか不気味な雰囲気を漂わす建物だった。
辺りには建物はなかった。春菜は迷った挙げ句、入ってみることにした。
金網の隙間から忍び込む。細身の春菜には容易いことだった。庭には手入れされていない木々。
裏側の通用口は鍵がかかっていなかった。「…お邪魔します…」
内部はそれほど荒れてはいなかった。しばらく潜伏するにはいい場所かもしれない。
しかし時間の余裕などない。明日の今頃には、確実に一名の死者。あるいはもっとたくさん死ぬだろう。
焦燥感と絶望。それでも春菜は頭を働かせて、脱出方法を模索した。

50 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:37:48.00 0
245 : 名無し募集中。。。 : 2012/02/01(水) 23:58:17.74 0
「一つ目はスタート地点まで全員目隠しで俺らが連れてく。当然バラバラに」
「ほぅ…なるほどな、もう一つはなんや?」
「二つ目は…時限ルール。スタートから24時間毎の間に“誰も殺さなかった奴の中から”ランダムで一人の爆弾が作動する…てのはどうっすか?」
「なっ!」
「なんだよそれ!」
鈴木と工藤が立ち上がる。
「…それはちょっとやり過ぎなんとちゃいますか?第一その間に誰とも会えへん可能性だってある」
光井が低いトーンで牽制する。
「そりゃ単なるそいつの努力不足だろ」
吉澤が事もなげに言い放つ。
「ただでさえ無茶苦茶なのに!そんなのヒドイ!」
「厳しすぎる!」
次々に抗議の声があがる。

「そらええわ、面白い!」

それらを遮るように中澤の声が教室に響き渡る。
「採用や。ええなお前ら。嫌やったら本気で殺り合うんやな。…んじゃ、説明続けんで」
教室は静まり返る。
とてつもない緊張感が漂い始めていた。

口笛を吹きながら吉澤が定位置に戻る。
(吉澤さん!吉澤さん!面白いこと思いつきましたね)
(だろ♪)
吉澤と久住は声を殺して笑い合った。


51 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:42:18.84 0
>>49
申し訳ない
挟んじゃった

52 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:42:37.21 0
252 : 名無し募集中。。。 : 2012/02/02(木) 08:39:14.09 0
【4周目 一日目 光井愛佳 午後7時】

走り去る車を見送る。
愛佳のスタート地点。それは農協倉庫だった。
(まさに前回の巻き直しやな)
記憶の中の前回を想う。愛佳の心は決まっていた。
「よし!」
気合いを入れる。
愛佳はさっそくガレージへ向かった。

(ここならわざわざ探さんでもアレが見つかるはず)
ガレージ内を物色する。
「…あった!」
掘り出したのは工具箱。それを持って事務室へ。
中に入るとそこは前回自分が死んだ場所。
「…っ!」
記憶がフラッシュバックする。
身体は震え、奥歯がカチカチと音を立てた。自分はここで死んだ。
思いっきり首をブンブンと左右に振り、脳裏にこびりついた恐怖を振りはらう。
工具箱を机に置き、鏡を用意する。
そして目をつぶるとゆっくりと深呼吸した。
すると愛佳の目に鮮明な首輪の構造図が描かれる。
(愛佳の記憶力をなめたらあかんでぇ)
作業開始。
首輪にはネジ穴があったが、それは内側(首との接地面)だ。本来ならドライバーを差し込むことができない。
だからまずは首輪の表面をこじ開ける。
そして中の機器をむき出しにする。
(とはいえすぐにコンデンサーを取るわけにはいかん)
そうすればおそらく爆弾を解除したことを気付かれてしまう。
(だから…)


53 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 22:43:02.46 0
253 : 名無し募集中。。。 : 2012/02/02(木) 08:39:41.20 0
ドライバーを強く握る。
そして目をぎゅっと強くつぶると、思いっきり首輪に向かって突き刺した。

ガシャン…という音とともに機器が盗聴器が壊れる。
ふぅっと大きく息をつく。
「これで第一関門クリアやな」

―――学校―――

「報告です。さきほどから光井愛佳の音声が入っていません」
「なんやと?心拍の反応はどうや?」
「そちらは正常です。まだ生存しています。その他センサー、GPS等も異常ありません」
「そうかぁ、なんや初期不良かいな」

―――農協倉庫―――

愛佳の首輪は表面だけ取り繕う形で残される。
いつでもコンデンサーを取り外せるように。

追加されたルール。
それによって今回全員で助かるためには越えなければならないハードルは高い。
24時間以内に全員で集まり、説得し、首輪を解除する。
それも一人も犠牲者を出さずに。
考えるだけでも厳しい。

それでも愛佳の手は止まらない。
バッグに工具箱を詰める。
「まずはズッキを探さなな」
自分以外にも前回の記憶が残っていることを確認するために。
そして愛佳は農協倉庫を後にした。


54 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 23:05:29.73 0
【4周目 一日目 新垣里沙 午後7時】

教室からメンバー全員が連れ出されたあと、里沙だけは残され、特別な情報を与えられた。
それはこのゲームの目的。そして高橋愛と亀井絵里が捕らわれているということ。

ほどなくして里沙も連れ出される。

降ろされた場所は朽ち果てたレジャー施設だった。
施設内を探索しながらも里沙は考える。
これからどうすべきか。

常識では考えられない非日常。
それをすんなりと受け入れてしまっている自分。
なにもかもがデタラメだ。

それでも心は決まっている。
メンバー全員で無事に日常へ帰る。
誰かを犠牲にするなんてもってのほか。
だけど同時にそれが非常に困難であることも理解する。
どれだけ思考を巡らせても、考えがまとまることはなかった。

一通り施設内の探索を終える。
時間は限られている。
無駄にはできない。
まずはメンバー全員を集めなければ始まらない。
とりあえず行動あるのみだ。

里沙は他のメンバーを探すべく、闇が包み始めた夜へと足を踏み出した。


55 :名無し募集中。。。:2012/02/04(土) 23:57:32.32 0
【4周目 一日目 鈴木香音 午後6時40分】

目隠しをされたまま車の中で香音は考えていた。
“前回の記憶”
えりちゃんと一緒に久住さんと戦ったところまでは憶えている。
しかしそのあとどうなったかをまったく思い出せない。
“またここに戻ってきた”ということはやはり殺されたのだろうか。それとも…。
もう一つ憶えていることがある。
それは里保ちゃんと遥ちゃんの首輪をはずし、首輪の爆弾で死んだこと。
どちらも自分の身に起こったことだということはわかる。
だけどまったく繋がらないのだ。
この二つの記憶は香音を混乱させた。

しばらく考えたすえ、香音はどちらも起こったことなのは間違いないのだからそれでいいやと投げた。
重要なのはそこじゃない。
光井さんのおかげで首輪の爆弾が解除できることを知った。
そしてえりちゃんや里保ちゃん。そして遥ちゃんと信じ合うことができた。
このことさえ覚えていればきっとなんとかなる。

車が止まる。
目隠しをはずされて降ろされた場所は商店街だった。

車が走り去ったあと、香音はまずどうすべきか考えた。
新しいルールによって24時間後には誰かが必ず死ぬ。
そうならないためにはなるべく早く誰かに会うことだ。
それが光井さんやえりちゃん、里保ちゃん、遥ちゃんだったら尚良し。
そうと決まればすぐにでも出発だ。

…とその前に、せっかく商店街にいるのだからいろいろと物色すべきだよね。
そう考えた香音はさっそく食品店に足を向けた。


56 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 01:08:31.86 0
運勢的には強かな天王星人の譜久村飯窪がサバイバルに強い

57 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 01:12:50.44 0
読んでるぜ
保全

58 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 02:31:54.37 0
ほす

59 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 03:20:19.90 0
【4周目 一日目 田中れいな 午後8時】

冷たい海風が吹く道をひとり歩く。
その姿は傍から見ればただの散歩のようだ。

れいなが降ろされた場所。
それは長い浜辺が続く海岸通り。
人影は見当たらない。
月明かりだけがれいなを照らしていた。

丸いリングを指にかけてヒョンヒョンと回す。
バッグに詰められていたれいなの武器。
それはチャクラムと呼ばれるものだった。
表面をなぞってみる。
指先に血が滲んだ。
試しに投げてみる。
チャクラムはブーメランのように弧を描き、れいなのもとへ戻ってきた。
外側の刃に触れないよう気をつけて受け取る。
なるほど、こういう武器か。
要領を掴んだのか今度は二つのチャクラムを指先でもてあそびはじめた…。

月夜の散歩は続く。
時折強く吹く海風にのって

―――誰にしようかな―――

そんなつぶやきが聞こえた。


60 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 08:29:17.61 O
ho

61 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 10:11:39.44 0
Zeeeee

62 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 10:37:59.34 O
全員出発したね
団結を信じる者、諦念から殺戮に走りそうな者、エゴ剥き出しで暴走しそうな者…。
ワンパターンにならないようキャラクターを嵌め込んでいくのが難しいわw

63 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 12:50:14.30 0
保全

64 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 14:39:57.41 I


65 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 15:41:29.33 0
【4周目 一日目 譜久村聖 田中れいな 午後9時】

道路を道なりに進んだ。
意識はない。
どれだけ歩いたのかもわからない。
身体の疲労よりも心がすり減っていた。

潮風が吹く。
下った道の先に人影が見えた。
誰かはわからない。
ただ道路のど真ん中に立つツインテールのシルエットが何よりも物語っていた。

「フクちゃんかぁ…ハズレっちゃね」

シルエットが近づいてくる。
顔はひきつり、身体は硬直する。
(―――恐い!―――逃げなきゃ!―――死にたくない!―――)
頭の中でサイレンが鳴り響く。
それでも身体は動かなかった。

「しかたないことやけん、恨まんでよ。れいなも死にたくないと」

数メートル手前で立ち止まる。
月明かりに照らされた田中さんの顔は恐ろしいほど綺麗で、恐ろしいほど冷たく見えた。

耳元でヒュッという音がする。
頬がじわりと暖かくなった。
鋭い痛みとともに我に返る。
ようやく手足の感覚を取り戻した聖は無我夢中で逃げ出した。

「ちぇっ、外したか。…逃がさんけんね」


66 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 16:42:19.42 0
れいにゃ…

67 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 17:48:26.92 0
>>65の続き
【4周目 一日目 譜久村聖 田中れいな 午後9時10分】

「はぁっはぁっはぁっ」(―――イヤ!)
「はぁっはぁっはぁっ」(―――死ぬのはイヤ!)
「はぁっはぁっはぁっ」(―――殺されるのはイヤ!)
聖のまわりをヒュンヒュンと音を立てながら何かが飛び交っている。
視認はできない。
する余裕もない。
「待つっちゃん!…あーもう当たらん!」
田中さんの語気が徐々に荒くなる。
聖はただただ恐怖から逃げ続ける。

「はぁ…はぁ…はぁ…」
声が遠ざかる。
田中さんは走るのが苦手なのかずいぶんと引き離したようだ。
少しだけ平静を取り戻していく。
こんな開けた道路じゃいくら走っても逃げ切れない。
立ち止まって辺りを見回す。
選択肢は道路脇に広がる森の中へ入るくらいしかなかった。
聖は躊躇する。
夜の森の中なんて得体の知れない空間に入ったことなんてない。
吸い込まれたら二度と出て来れないような気がする。

しかし近づいてくる足音が聞こえる。
四の五の言ってられない。
聖は意を決して森の中へと駆け出そうとしてそのまま前のめりに倒れこんだ。
自分でもわけがわからない。
なぜか足が動かなかった。
自分の足を見る。
パックリと切り裂かれていた。


68 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 19:03:47.65 0
くどぅーに刀を持たせよう(提案)
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2595633.jpg

69 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 19:12:54.64 0

でも個人的にはマシンガンの方が似合うと思うな

70 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 19:15:31.25 0
>>67の続き
「―――はぁっ―――っっ―――」
聖は声にならない声をあげる。
「やぁっと追いついたけんね」
れいなの手には血に染まったチャクラムが握られていた。
「あぅっ!―――イヤっ―――来ないで―――やだ―――」
聖は激痛に襲われ、這いつくばりながらも必死で逃げる。
れいながゆっくりと近づいていく。

「そこまでです田中さん!動かんといて下さい!」

「…愛佳?」
愛佳は坂の上からボウガンを構えていた。
「なに愛佳…なんのつもりよ」
れいなの顔が少しだけ険しくなる。
「田中さんこそどういうつもりなんですか?」
心なしか愛佳の声は震えているようだった。
「どういうつもりもなにも自分が生き残るために当然のことをしてるだけっちゃん」
れいなは呆れたように両手を広げて肩をすくめた。
「愛佳のやってることの方が意味わからんし」
れいなの回答に愛佳の心は熱くなり、同時に思考は冷えていく。
「そうですか…」
愛佳は一度ボウガンを下げ、坂道を下る。
聖のところまでくるとバッグから布を取り出し、切り裂かれた足をきつく縛る。
「ちょっとだけ我慢して歩ける?」
聖がコクコクとうなずくと「そか。じゃあちょっと道路の端に避けて待っとって。すぐ終わらすから」そう指示した。
聖は両者の空気にのまれ、その指示にただただ従う。
その様子をれいなは余裕の態度を見せながらしっかりと警戒していた。

聖が移動したのを確認すると「少々荒良治になりますんで、覚悟して下さい」
そう言って改めてれいなと対峙した。


71 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 20:45:16.83 I
さあどうなる

72 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 21:30:00.09 0
[道重]午後7時00分
道重の入った民家は築二十年ほどの古びた木造の平屋建てだった。
玄関から入ってすぐ右手にある和室の隅に縮こまるようにして道重は潜伏していた。
部屋の電気は自分の存在を周りに知らせる危険があるので付けない。
障子をほんの少しだけ開け隙間から外の様子を伺えるようにしておく。
島の小さな集落は静寂を保ち時折風の音だけが聞こえていた。
暗闇に数少ない外灯がぽつぽつと点って集落を薄暗く照らしていた。

(さて…これからどうしようなの)

夜の無人島を迂闊に行動するのは危険だ。かといって朝までのんびりここで待つのも憚られる。
24時間以内に誰かを殺さなければ首輪の爆破装置が作動するかも知れないのだ。早めに殺っておきたい。
手に持った手斧を弄びながらこれからの行動を思案していた時、障子に人の影が横切るのが見てとれた。
全身に緊張が走る。障子の隙間から外を覗いて様子を確認する。

向かいにある民家の前に誰かがいた。しかし遠すぎてはっきりと顔までは見えない。
正体を確かめるべく、障子と窓を音を立てないよう開け外に出ると
物陰に隠れながらそっと人影に近づいていった。
それは長い黒髪を持つ背丈の低い少女だった。顔はまだ見えないが、恐らく鞘師か石田だろうと目星を付ける。
少女は周囲を念入りに警戒しながら向かいの民家に入っていった。

(チャンス到来なの)

まだ向こうはこちらの存在に気が付いていない。
背後からこっそりと近づき闇討ちすべく、素早く道路を駆け抜け向かいの民家に侵入する。
玄関に入ると奥の台所から物を漁るような音が聞こえてきた。
足音を立てないよう忍び足で廊下を歩き、台所に入ろうと足を踏み出す。
その時、木造の廊下が大きく軋んで音を立てた。

73 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 21:30:58.73 0
「誰!?」

気付かれた。すぐさま逃げようと後ろを振り向くが、相手に懐中電灯を向けられる方が早かった。

「み、道重さん…」
「その声は…鞘師!」

キッチンにいた人物の正体は鞘師であった。
食べ物を探していたのか冷蔵庫が開けっ放しにしてある。

「りほりほ〜会いたかったの〜」

先程までのたくらみはとりあえず置いておいて、道重は普段通りの態度を取ってこの場を誤魔化すことにした。

「来ないで下さい!」

鞘師は近づいてこようとする道重を牽制する。手には銃が握られていた。
道重は激しく動揺する。

「待ってほしいの!私は鞘師を殺す気は無いの!」
「そんなの信じられません!」

鞘師の様子は普段とうって変わり、鋭く殺気立っていた。
汚物を見るような目で道重を睨む。

74 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 21:33:05.41 0

「今だって後ろから私を襲うつもりだったんでしょう」
「まさか!りほりほ大好きな私がそんなことする訳が無いの」
「だからこそ余計信頼ならないんです。それに道重さんには前科がある…このゲームで何度も殺されそうになったんです」
「え?何言ってるの?」
「誤魔化さないで下さい!道重さんにも記憶があるはずです」
「鞘師、私は本当に鞘師が一体何の事を言ってるのか分からないの。ちゃんと説明して欲しいの」

鞘師はいぶかしげな表情を浮かべたが、やがてすぐ口を開いた。

「私達はこのゲームを、覚えている限りではもう三回も繰り返しやらされているじゃないですか。
 死んでもまた生き返ってあの教室からやり直しになる」
「そ…そんなことあるはず無いの」
「私にも今目の前に起こっている出来事が未だに信じられません!でも事実として起きている事なんです。
 道重さんには武器を奪われたりガスで殺されそうになったり散々な目に合わされてきたんですよ」
「そんな記憶…私には無いの…」

道重の煮え切らない態度を見てしらを切っていると思い込んだのか、鞘師はついに激昂した。

「お前は覚えてなくてもこっちはちゃんと覚えてるんだよ!」

今まで見たことの無い鞘師の修羅の姿に道重は震え上がった。これはまずい。殺される。
即座に判断した道重はテーブルの上に置いてあった果物ナイフを闇雲に投げつけると、すぐさまキッチンを出た。
パン!乾いた銃の音が後ろで鳴り響いたが、道重には当たらなかった。
そのまま民家を脱出し木々の茂みへ逃げ込むと、暗い森の中をひたすら奥へと走り続けた。
後ろから追いかけてくる様子は無かった。

75 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 21:33:49.16 0
从*・ 。.・)<何というつまらなさ・・・

76 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 21:34:55.82 0


やがて走り疲れると、木に身体をもたれかけ休みを取った。
乱れた呼吸を整えながらも、鞘師の言葉が頭の中を離れなかった。

死んでもまた生き返る。俄かには信じがたかった。
しかし異常な状況にあまりにも慣れ過ぎている事や、この島の風景にどこか見覚えがある事。
転生してこのゲームを繰り返し行っているのだと仮定すれば、今までの違和感にも全て説明が付く。

道重は天を仰いだ。
もしそうだとするならば、一体誰が何の為にそんなことをするのか?
何故自分にだけはっきりと記憶が残されないのか?
疑問は尽きる事は無いがその問いに答えてくれる者は誰もいない。
しかしこれだけは分かる。私達はこの無人島に完全に閉じ込められてしまったのだ。
そして死は終着点では無い。永遠に終わらない殺し合いのゲーム…

(こんなことって…)

道重はがくりと膝を付いてうな垂れた。
誰かここから出して!叫びは声にならなかった。ただひたすら涙を流し続けていた。

77 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 21:41:19.10 0
>>70の続き
5メートルほどの距離を挟んで対峙する。
お互いの武器はどちらも飛び道具。
接近戦は無い。

その考えはすぐに否定される。
れいなは右を向くふりをして左へワンステップし一投。
愛佳は冷静にそれをボウガンの腹で受ける。
鉄製のボウガンはチャクラムを難なく弾く。
しかし次の瞬間、れいなは愛佳との距離を詰めていた。
両手に握られたチャクラム。
それで近接戦闘を仕掛けてきた。
一撃目をかわし、二撃目三撃目をボウガンの腹で受ける。
研ぎ澄まされたチャクラムの刃は簡単に肉を抉り取る。
一撃でも食らえば致命傷になりかねない。
四撃目が襲う。
ガキンという音を立てて愛佳の左手がそれを受けた。
左手に握られていたのはボウガンの矢。
愛佳は三本の矢を指の間に握り込んでいた。
「こういう使い方もあるんですよ」
「へぇー、やるやん…じゃあこれは?」
れいながしゃがむ。
愛佳の目の前に突如現れたのはれいなが距離を詰める間に放っておいた二つのチャクラムだった。
「あかん!」
バックステップで回避を試みる。
一つはギリギリのところで顔をかすめ、髪を少し切断されただけで済んだ。
しかしもう一つは左腕を深く切り裂いた。
「あぐっ!」
激痛に顔を歪めながらも右手のボウガンで狙いを定める。
(今なら当たる!)
しかし愛佳の放った矢はれいなの足下に突き刺さっただけだった。


78 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 22:21:37.45 0
愛佳は受け身をとってすぐに立ち上がる。
(愛佳は何を考えとるんや!当てたらあかん!熱くなったらあかん!)
これは殺すための戦いじゃない。
救うための戦いなんだ。

れいなは足下に刺さった矢を見つめる。
「今…わざと外したやろ」
これはヤバい。
怒っているときの声だ。

愛佳はジリっとわずかに後退する。
しかし先程よりもさらにはやい速度でれいなが距離を詰めた。
一閃。
愛佳の左頬が縦に切り裂かれる。
あきらかに殺意のこもった一撃。
背筋が凍る。
見下ろした先に見えるれいなの顔も冷徹そのものだ。
その時れいなの顔の下にキラリと光るものが見えた。

それに気を取られている間にれいなは攻勢をかける。
なんとか紙一重でかわし続けるも一撃ごとに傷が増えていく。
たまらずボウガンを振り回すが、れいなはひょぃっとかわして愛佳の脇腹を蹴り飛ばす。
倒れた愛佳はなんとか上半身だけ起こすがもう立ち上がることができなかった。
「ゲホッ…ゲホッ…」
愛佳の背にれいなの影が落ちる。
「まさか愛佳を最初に殺すことになるとは思わなかったっちゃん」
少しだけ寂しそうな声。
「…大丈夫ですよ。愛佳はまだ死にません」
ボウガンを持つ手に力を込める。
「どうせ撃てんやろ」
れいなはかまわず右手を振り上げた。


79 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 22:49:35.37 0
れいなが右手を振り下ろすよりも先に愛佳のボウガンがれいなの胸元へ向けられる。
れいなは動じない。
愛佳には自分を殺すことはできない。
それは先程証明された。

しかしその予想を覆し、愛佳は躊躇なく引鉄を引く。
ダンッという音とともにれいなの身体が吹き飛んだ。
月明かりに照らされた道路にれいなの肢体が横たわる。
愛佳はゆっくりと立ち上がるとれいなを一瞥し、道路脇で待つ聖のところへと向かった。

「フクちゃん」
「ひっ!?」
声をかけるとひどく脅えているようだった。
「待たしてごめんなぁ、すぐに足の手当てしたるから」
バッグから傷薬を取り出し、雑に巻いてあるだけだった布を取る。
そして丁寧に手当てすると新しい布で綺麗に巻き直してあげた。
その様子に敵意がないことを感じてくれたのか、聖は少しだけ落ち着いてくれた。
今度は自分の手当だ。さすがに全部はやりきれない。
(やったらミイラになってまう)
そんなことを思いながら一番ひどい左腕の傷だけにすることにした。
その様子を見ていた聖が恐る恐る「あ、あの…私がやりましょうか?」
そう言ってくれたので「そうか?ほな頼むで」甘えることにした。

傷の手当てをしながら聖が尋ねる。
「あの…田中さんは…」
死んだんですか?そう聞きたいのだろう。いや、殺したんですか?かな。
「大丈夫や、ちゃんと生きてる」
その回答を嘘と思ったのか、聖はそれきり黙ってしまった。

手当てが済んだのを見計らって愛佳は立ち上がり、れいなのところへ向かう。
聖もそのあとをついてきた。


80 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 23:01:15.79 0
二週目見ても分かるように愛佳は戦闘能力もあるんだよな

81 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 23:03:34.28 0
今光井に死なれては困る

82 :名無し募集中。。。:2012/02/05(日) 23:17:01.73 0
>>79の続き
横たわったれいなの身体。
愛佳はその隣に膝をつき、胸に手をあてる。
聖はたまらず目を背けていた。

愛佳の手に伝わる心音。
れいなは確かに生きていた。
「フクちゃん、安心しぃ。嘘ちゃうから」
聖も恐る恐る目を向ける。
よく見ると確かにれいなの身体からは血の一滴も出ていなかった。
「でもどうして…」
聖の疑問はもっともだ。
愛佳は確かにれいなを撃った。
それは間違いない。
愛佳がれいなの胸元を開く。
そこには潰れたネックレスがかけてあった。
「これ…」

愛佳はそのネックレスを狙ったのだ。
そしてれいなはボウガンの衝撃と“撃たれた”という意識によって気絶しているだけだった。

「さぁ、じゃあそろそろ行くで」
愛佳がれいなを背負う。
「えっ!?どこへですか?」
「そんなん決まってるやないか。他のみんなを探しにや。それにいつまでもこんなとこにおれんやろ」
愛佳はかまわず歩き出す。
傷だらけの身体すらかえりみず。
「ちょっ、待って下さい!光井さん怪我!」
「ええから行くで!」
「ちょっと光井さん!光井さん!」
聖も必死にあとを追う。今だけは不安をすっかり忘れてしまっているようだった。


83 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 00:16:13.16 0
愛佳がかっこよすぎる・・・

84 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 01:11:48.11 0
寝る前に保全

85 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 01:13:40.52 O
[石田]【第一日目午後7時】

漁具小屋の中で亜佑美は武器の取扱い説明書を読んでいた。
リレーで使うバトンのような細長い筒。手投げ焼夷弾である。
いわば〈爆発する火炎瓶〉だ。信管をねじるとニトログリセリンが反応する。
爆発した後、周りを炎上させる。デイパックには3本の焼夷弾が入っていた。
小屋にある道具類もいろいろと物色してみた。使えそうな物も見つかった。
ナイフ、鉤爪、ネット…。亜佑美は考えることを止めた。
進んでメンバーを殺すつもりなどないが正当防衛なら仕方ない。
時限ルールまで誰かに遭遇するかしないか。もはや運次第だ。
団結は不可能だろう。奇妙な確信があった。長い夜になりそうだ…。亜佑美は目を閉じた。

86 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 01:58:32.88 0
うむむ

87 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 03:53:45.62 0
今回は一人が書いてるのかな

88 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 06:20:51.04 0


89 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 08:08:23.60 0
>>87
文からすると3人はいるみたい
1人の人が大部分を書いてはいるけど

90 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 08:32:50.06 0
エンディングテーマはやっぱり涙っちかなと勝手に思った
オープニングイントロは地平本願が今のところしっくりくる
ピョコトラは残念だけどあわないw

91 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 10:55:50.73 I
Only youも合うような

92 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 12:27:49.27 O
職場保全

93 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 15:27:26.77 O
ほしゅ

94 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 16:29:53.25 P


95 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 18:35:31.78 0
ん?

96 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 20:41:50.62 O
从*・ェ・リ にょん

97 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 22:06:09.91 0
ほぜん

98 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 22:07:27.38 0
【4周目 一日目 石田亜佑美 午後10時】

亜佑美は何かの気配を感じて目を覚ました。
頭を振ってすぐに意識を覚醒させる。

すると突然扉がガタガタと音をたてた。

あきらかに誰かが扉を開けようとしている。
亜佑美は立てかけてあった銛を手に取るとその切っ先を扉へと向けた。

扉の向こうにいる相手がどういうつもりかはまだわからない。
ただ絶対に後れを取るわけにはいかないのだ。

ガタンという一際大きな音が鳴る。
亜佑美は銛を握る手に力を込めた。
ゆっくりと扉が開いていく。
明りのないこの場所ではそれが誰なのか判別することはできなかった。
しかし、ふいに雲の切れ間から漏れた月明かりに反射してその相手が手に握っている物がキラリと光る。

それはナイフだった。

亜佑美は即座にその相手を“敵”と判断する。
ならば躊躇はいらない。
亜佑美は身体ごと一気に銛を突き出した。
「てえぇぇぇぃ!」
「うわっ!何!?」
相手は素早い身のこなしで横に避ける。
(この人できる!)
その感覚は亜佑美の“負けず嫌い”に火を点けた。


99 :名無し募集中。。。:2012/02/06(月) 22:59:05.56 0
「はあっ!」薙ぎ払い「ちょっと!」
「えいっ!」振り下ろす「待って!」
「いやぁぁぁ!」突き出す「あぶないから!」
当たらない。
そのことごとくをかわされる。

亜佑美の炎は一段と燃え上がる。
「ちょっ、ちょっと待って!ストップ!落ち着いて!」
亜佑美の耳には届かない。
「このっ!」「わわっ!」
「たぁっ!」「ほっ!」
「やぁっ!」「よっ!」

(はぁ…はぁ…はぁ…す、すごい…全然当たらない)
「ちょっと待ちなさいって言ってるでしょーが!」
亜佑美はかまわず銛を振り上げる。
そして渾身の力で振り下ろした。
「てやぁぁぁっ!」
ドカンという音とともに亜佑美の手に伝わる手応えは積み上げられた漁具を破壊したものだけだった。

「きゃっ!」
するとバサリと亜佑美の身体は何かに絡めとられる。
慌てて振り払おうとしても逆にどんどん身動きが取れなくなっていく。
「きゃー!!!きゃー!!!」
亜佑美は完全にパニックに陥っていた。
そこへ突然、頭に大量の水がバシャバシゃと降ってくる。
びしょ濡れになった亜佑美はきょとんとしてしまった。

「少し頭を冷やしなさい」
声の方を見上げる。
そこには腰に手を当てペットボトルを片手に仁王立ちしながら顔をヒクつかせている新垣さんがいた。


100 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 00:42:19.20 I
期待

101 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 00:58:08.65 0
「に…いがき…さん?」
「あんた…誰かもわからず斬りかかってきたの?」
里沙は呆れ顔でため息をついた。
「だ…だってナイフ…」
「ナイフ?」
亜佑美の指差した里沙の手には確かにナイフが握られていた。
「あ…これ?あちゃー、そっかごめん」
里沙は申し訳なさそうな顔をして頭をかく。
「扉のたてつけが悪かったでしょ、だからこれ使ってぐいっとね…したわけよ」
そう言って扉を開ける仕草をして見せた。
「そうだったんですか…」
安心したような申し訳ないような恥ずかしいような、亜佑美はそんな感情にみまわれる。
「じゃあ新垣さんはこのゲーム…」
「えっ?あぁ…何よ、あんた私がこんなゲームに乗ると思ってるの?」
「そ、そんなことありません!」
亜佑美は力いっぱい頭と両手を振り回した。
「あははっ。それよりいつまでそうしてるわけ?早く出てきなさい」
「えっ?」
亜佑美が絡まっていたのは地引網だった。狭い小屋の中で銛を振り回したことで掛けてあった網が落ちてきたのだ。

漁具小屋を出る。
「これからどうされるんですか?」
「他のメンバーを探すのを続ける。時間がないからね」
「探して…どうするんですか?」
「んー…そうだね。説得して脱出かな」
亜佑美はその言葉を素直に信じることができなかった。
新垣さんにその気はなかったとしても、他のメンバーがそうとは限らない。それにルールのこともある。
誰かを殺さなければ自分が死ぬかもしれない。時間が迫ってくればきっと綺麗事だけでは済まなくなるだろう。
「ほら行くよ、石田」
「はい」漁具小屋から銛を持ち出す。亜佑美の疑念は晴れない。それでも里沙についていくことに決めた。
それはもう一度あの優しかった日常に戻りたい、戻れるんじゃないかという亜佑美が抱いたほんの小さな期待の表れだった。


102 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 02:25:50.12 0
好きだ

103 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 02:29:58.65 0
俺の方が好きだ

104 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 06:24:32.40 0
ほしゅほしゅ

105 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 08:14:46.03 0
hozen

106 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 10:01:39.89 0
はうはう

107 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 12:33:58.10 O
ぽんぽん

108 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 15:06:26.71 0


109 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 17:31:57.41 0


110 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 19:48:19.31 O


111 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 21:28:38.21 0
落ちるで

112 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 21:34:13.45 0
AAA

113 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 21:42:14.35 0
じゃあ職人来るまでの繋ぎネタ

娘。現メン12人が無人島でバトルロワイヤルするとして
誰にどんな武器を持たせたい?

114 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 21:46:05.62 0
ショットガン使いが今まで一人もいなかったから誰かに使って欲しいな
出来れば華奢なメンバーが良い

115 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 22:20:34.17 0
【4周目 一日目 飯窪春菜 午後8時30分】

みんなはどうしているだろうか。
ホテルの一室でベットに寝転がりながら考える。

新垣さんはまじめな人だからきっとこのゲームに反感を持ってくれているはず。
道重さんはやさしい人だからきっと私たちのことを心配してくれているんじゃないだろうか。
田中さんは強い人だからみんなを守ろうとしてくれているかもしれない。
光井さんはしっかりした人だからこのゲームを終わらせる方法を一緒に考えてくれるはず。
譜久村さんは…

春菜の脳裏に起こっていないはずの聖との出来事が鮮明に蘇る。

無理なのかもしれない。
春菜の心は深く沈む。
ずっと信じていた。ずっと疑わなかった。
それでも春菜の想いは報われなかった。
それならばきっと今回も…

って、何妄想ごときに落ち込んでるの春菜!

頭をブンブンと思いっきり振って悪夢を振り払う。
これが妄想でも本当にあったことでも、今回も同じ結果になるとは限らない。
私は疑わない。
これからもずっと信じ抜くんだ。

ベットから飛び起きる。
気合いが入った。だったらこんなところでのんびりはしていられない。
すぐにでも出発だ。時間に余裕はないのだから。

…とその前におトイレへ。


116 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 22:30:58.95 0
はうたん

117 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 22:58:11.06 0
部屋の扉を開ける。
ギギギィーという音が廊下に響いた。
部屋に入れば小奇麗な内装と閉じた空間にほっとしたけど、部屋の外・無人のホテルはやっぱり気味が悪い。
あまり足音をたてないようにして廊下を歩く。
トイレの表示は廊下の奥を指していた。

途中、開きかけの扉を見かけ、ふと中をのぞいてみる。
するとそこはまるで漫画で見た大富豪の食卓のような部屋だった。
好奇心に負けて中へと入る。
部屋の真ん中にはなが〜いテーブルが置かれ、向きあう形で椅子がいち、にぃ、さん…。
「すごい…」ここは本当にホテルなのだろうか?
おしゃれな食堂…というにはあまりにも凝りすぎているように思う。
そんなことを考えながらテーブルに沿って歩いて行くと、一番奥の席の後ろに何かが飾られている。
春菜は“それ”を見て目を丸くした。
走って近づく。
“それ”が春菜の思う通りのものだったらとんでもない発見だ。
額から外して手に取ってみる。
かなりの重量。これはまぎれもない本物。
“それ”はまさに春菜の思った通りのものだった。
ほこりをかぶってはいるがちゃんと使えそうだ。
すると何かに気付いたのか春菜は突然近くの戸棚を片っ端からひっくり返しだす。
「あった!」
春菜が見つけたのは“それ”を使うのになくてはならないものだった。
すごいものを見つけてしまった。
春菜には少しだけ“それ”を使った経験がある。これがあれば…

そこまで考えて春菜は我に返る。
ちがう。何をはしゃいでいたのか。これは今の私に必要なものじゃない。
そう思い直すと、春菜は“それ”を額に戻して食堂を出る。
そして「はぁ…」とため息をひとつついてすごすごと再びトイレへと向かった。
…ところで突然「きゃっ!」という声をあげて尻もちをついた。


118 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 23:04:59.58 0
はうたんキャワ

119 :名無し募集中。。。:2012/02/07(火) 23:20:52.51 0
何が起こったのか春菜にもわからなかった。
食堂を出た瞬間何かに思いっきり手を引かれ、バランスを崩して倒れてしまったのだ。
それも尻もちをつくかたちで。
「いたたたた…ふむぐっ!」
今度は突然口をふさがれる。
もう完全にパニックだ。
「むーっ!むーっ!」
必死になって暴れる。
「ちょっ、静かにして!お願いだから暴れないでってば!」
「むーっ!むーっ!むーっ!」
パニック状態の春菜の耳にはそんな声はまったく届かなかった。
「この…暴れるなって言ってるだろ!」
ゴツンッという鈍い音とともに後頭部に激痛が走った。
「むぐぅっ!」
「いったー!!!」
どうやら後ろにいる相手も痛かったようだ。
その様子だと幽霊じゃないらしい。
「うー…どんな石頭してんだよ…」
そしてその声は聞き覚えがあった。
「むむぅー?」
「うんそう」
ちょっと不機嫌そうな声。
「だから黙って話を聞いてくんない?」
この状況ですぐに命を奪うようなことをしないということは遥にその気はないのだろう。
「むん」
コクコクと頷いて返してみる。
「良かった。じゃあ…」
遥がそのままの体勢で話し始める。
…せめて拘束を解いてほしいんだけど…


120 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 00:26:56.93 0
【4周目 一日目 飯窪春菜 工藤遥 午後9時】

遥は車で運ばれている途中に暴れて事故にあい、そのまま逃げてきたのだという。
そしてこのホテルへ辿り着き、潜伏していたらあとから春菜が現れた。
そこからは隠れてしばらく様子を見ていたそうだ。
「じゃあ、なんで急に?」
「はるなんはこのゲームに参加する気がないことを確認できたからね」
「だったら驚かせないでよ」
本当にびっくりしたんだから。
「ごめん。でも突然目の前に現れて話を聞いてって言っても簡単じゃないだろ」
確かにそうかもしれない。
「だから強制的に聞くしかない状況にしたかったんだ」
この娘はまだ若いのになんてしっかり考えているんだろうか。
春菜は感心した。
「…ってことは、くどぅーもゲームに参加する気はないんだよね?」
「うん、当然。…それにハルは償わなきゃいけないから」
「えっ?」
「ううん、なんでもないよ」
すると遥はバッグから上着を取り出すと春菜に手渡してきた。
「これ着て」
「なぁに、これ?」
「たぶん防弾チョッキ」
「えっ!?ダメだよ!これはくどぅーのでしょ?くどぅーが使わなきゃ」
「いいからはるなんが着て!これははるなんが着なきゃダメなんだよきっと」
その言葉にはなぜか強い説得力があった。
「それとこれも」
次に取り出したのはハチマキだった。
「なんでハチマキ?」
「違うよ!たぶんこれは額当てだよ!」
なるほど。確かに鉄板が入っている。
「もうっ!年上なんだからしっかりしろよ!」


121 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 00:30:44.17 0
遥の檄に苦笑いを浮かべる。
(でもまぁ、もっともだから言い返せないか…)
ちょっとだけヘコんだ。

防弾チョッキに額当てを身につける。
中に着込んだのと髪を下ろすことでパッと見わからない。
それにしてもこれだけの装備をくどぅーはなぜ持っていたのだろうか。
ゲームの説明では武器防具の類は一人一個と伝えられていたはず。

そんなことを考えていると、春菜が着替えている間にどこかへ行っていた遥が戻ってきた。
「ちょっと、くどぅー“それ”!?」
遥が持ってきたのはさっき春菜が見つけた“それ”だった。
―――レミントンM31RS―――ショットガンだ。
「うん、持ってく」
「…何で?くどぅーはゲームに参加しないんでしょ?だったら必要ないじゃない」
「…うん、参加しないよ。でも…今は詳しく言えないけど、たぶんこれが必要になる時がくるんだ」
遥の目は真剣だった。
「じゃあ行こう」
遥が歩き出す。
しかしショットガンの重みでフラついていた。
「待ってくどぅー。それは私が持つよ」
「えっ?でも…」
「大丈夫、私使った経験があるの。ちょっと種類は違うけどね」
そう言って遥からショットガンを受け取る。春菜にはちょっとだけクレー射撃の経験があったのだ。

遥と二人でホテルを後にする。
春菜には遥の胸の内をすべて見通すことはできなかった。
おそらく遥はまだ何かを隠している。
でも、それも含めて信じ抜こう。
私はそうすると決めたのだから。


122 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 01:14:00.86 O
おぉショットガンや

123 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 01:59:05.78 0
はうたん かっこいいよ はうたん

124 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 02:41:14.28 0
はうはう

125 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 06:29:04.75 O
ノハ*゚ ゥ ゚)

126 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 07:54:20.07 0
職人乙

127 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 10:45:53.00 I


128 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 12:44:18.24 0
ほぜ丸

129 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 15:11:33.90 O
ポクポク

130 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 18:02:01.56 0


131 :名無し募集中。。。:2012/02/08(水) 18:54:24.24 0


57 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)