長野県「中国人大学生の受け入れを強化する。優秀な若者を大勢受け入れたい」

中国人大学生の受け入れ強化　インターンシップ企業募集　長野県

　〈長野〉尖閣諸島の国有化以降、反発する中国側の動きから緊張関係が続いている日中両国だが、中国人大学生の日本国内でのインターンシップ
（就業体験）実施に向けて、県は、学生たちの受け入れを希望する企業を募集している。阿部守一知事は「日中間にさまざまな問題があるが、
若い世代の人と人との交流、つながりを通じて地域間、そして国同士の相互理解と交流が一層強化されるものと確信している」と話している。

　中国人大学生のインターンシップ事業は、中国人民対外友好協会の付属機関である「中国対外友好合作服務中心」が進める。中国各地で日本語を
専攻する大学生が、日本でのインターンシップを通じて日本語の習得のほか、日本の文化や生活、企業運営や労使事情、経済活動などを学ぶのが目的だ。
県内では昨年８月から１１月にかけて行われた第１回インターンシップで企業や自治体など８施設に１５人、今月から３月にかけて行う第２回インターンシップでは
８施設で２５人を受け入れている。

　昨年１２月に中国を訪れて旅行客招致のトップセールスを行った阿部知事は、北京連合大学観光学院で学長や学生らと懇談して「今後も中国の優秀な若者を
大勢受け入れたい」と表明。観光を中心に人材育成の取り組みを深めていく考えを強調した。

　派遣対象者は日本語を専攻する２年生以上の大学生で、一定レベル以上の語学能力を身につけている。派遣期間は今年７月２０日以降のおおむね３カ月程度。
仕事の内容は、「学業の一環として日本語の習得が可能な職種」としている。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130111/ngn13011118470003-n1.htm