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童貞な俺が彼女と過ごした話 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 22:44:23.83 ID:xgjvV+U1
http://itest.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1451833542/

上スレの続きです。

2 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 22:45:38.88 ID:xgjvV+U1
この瞬間、世界が止まったように感じられた。
その瞬間、これまでに得られた試しのない大きな達成感に覆われた。
そしてこの言葉を聞き、脳内でその意味を彼女が認識したであろう瞬間、彼女は目を閉じて言った。

りんご「こ、こ、こ、こちらこそ…!!」
彼女の声はひどくどもっていた。

3 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 22:46:28.95 ID:xgjvV+U1
その声を受けて俺は、言葉に出来ない喜びを確かに感じるが、それを彼女の目の前で表現することがやけに恥ずかしく、結果真顔で釣ったっている形になった。

そんな俺とはまるで対を成すかのように、彼女ははしゃぎにはしゃいでいる。

りんご「こちらこそ!こちらこそぉ!」
俺「それさっきも聞いたわ…」
得意のツッコミも、この時ばかりは語尾がかすれてしまう。

それにしても二人の会話、文面にしてみると違いがよくわかるものである。
まさに『…』と『!』がぴったりである。

4 :名も無き被検体774号+@転載は禁止:2016/01/16(土) 22:48:05.85 ID:j9XSKMTp
びっぷらって底使えるんか?

5 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 22:55:28.24 ID:xgjvV+U1
>>4
初心者で悪い。底ってなんや?

6 :名も無き被検体774号+@転載は禁止:2016/01/16(土) 22:57:33.77 ID:j9XSKMTp
>>5
底も最近出来た仕様だから気にしなくていいで

7 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:02:29.58 ID:xgjvV+U1
>>6

そうなんか

教えてくれてさんきゅー

8 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:04:16.86 ID:xgjvV+U1
感極まった彼女が俺に抱きついてくる。

嘘。正確には抱きつかれていない。
表現に戸惑うが、無理やり一言で言うと挟まれてる。彼女の両手に挟まれている。
彼女は俺の目の前に立ち、その白い両腕を俺の方へ突き出し、そして挟み込んだ。

きっと、彼女は抱きつきたかったのだろう。しかし、彼女のなかに眠る一欠片の自制心がそれを拒んだのだろう。
そんな時、俺はどうしてやればいいかというと、答えはわかっている。
そっと、抱き返してやればいいんだ。

9 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:05:02.95 ID:xgjvV+U1
だが、それが出来ずにただ呆然と立ち尽くす自分がいる。
手を彼女の後ろまで回し、少し力を込め、自分の方へ抱き寄せる。たったそれだけのことが、まるで空でも飛ぶかのような難しさに思えた。
俺はりんごが好きで、おそらくはりんごも俺のことが好きだ。
ならなにをためらうのだ?
そう自分に問いながらも答えはわかっていた。
簡潔に言おう。
恥ずかしィィィィイイイイイ!
脳言ではあったが、感極まってジョジョのセリフみたいになってしまった。

10 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:09:20.71 ID:xgjvV+U1
前スレを読んだ方がわかりやすいと思いますが、一応多分きっともしかしたら前スレを読んでなくても話の流れはわかるかもです。

拙い文章ですが、読んでいただけているなら幸甚に存じます。

11 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:54:52.67 ID:xgjvV+U1
続きを投下していきます

12 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:55:02.08 ID:xgjvV+U1
腕で挟み込んだのが効果を発揮したのかはわからないが、彼女は少し落ち着いたような表情で口にした。
りんご「ありがとう」

まずい。この雰囲気、この状況でそのセリフは反則だ。その破壊力たるや、歪な翼の吸血鬼もびっくりだろう。

その何気ない言葉に動揺を隠せないでいる。

13 :すね毛@転載は禁止:2016/01/16(土) 23:55:28.20 ID:xgjvV+U1
りんご「寒くない?場所、移動する…?」
緊張や、急激な弛緩ですっかり忘れていたが、今日は12/25。
真冬の夜だ。コートを羽織っているが、寒さは尋常ではなかった。
俺「あぁ、そうだね。じゃ、じゃあ西友にでも、行こうか」
彼女との関係が変わり、どういった口調で話せばいいのかと戸惑い、言葉の所々に読点が付く。

彼女がそれを察したのか、それともたまたま同じ風に思ったのか、今俺が思っていたことにピンポイントで触れてくる。
りんご「なんか…いざ付き合ってみると、どう話していいかわかんないねw」
少しハニカミながら言う。
俺「そうだな。でも、多分これから慣れてきて、それなりに距離感も掴めてくるだろ」

この後二人がどんな距離感の掴み方をするのか知る由もない俺は、さも当然かのようにそう返答した。

りんご「うん!そうだね」

彼女の肯定は、とても元気が良かった。

14 :すね毛@転載は禁止:2016/01/17(日) 00:06:22.03 ID:62XlzFkN
書きながら自分が青春を突っ走ってる頃を思い出していると、まるで今その青春を楽しんでいるかのような気分に浸れていいものですね

もう寝るんで、続きは起きたら書きます!
んじゃ、おやすみなさーい

15 :すね毛@転載は禁止:2016/01/17(日) 21:21:53.17 ID:62XlzFkN
すいません!
今日は色々あってカキコできませんでした!

16 :名も無き被検体774号+@転載は禁止:2016/01/18(月) 23:09:22.33 ID:b3yuYg3N


17 :名も無き被検体774号+@転載は禁止:2016/01/20(水) 15:54:12.99 ID:KPRGs8WJ
しゅ

18 :すね毛@転載は禁止:2016/01/20(水) 16:48:44.59 ID:rk7WuLzt
遅れてすいません

続き書きます

19 :すね毛@転載は禁止:2016/01/20(水) 16:49:28.37 ID:rk7WuLzt
肯定を受けて公園を出る。
西友までは徒歩で10分かからない程度なのでここからは割と近場だ。

りんご「わ、わ、私でよかったの?」
俺「むしろお前じゃないとダメ」

非リア時代の俺なら真っ先に爆発を願ってそうなくらいのくさいセリフだ。


西友に到着した。
もう日も落ちて時間が経っている。
そのせいか、西友の店内は閑散としていた。

ジリリリリリン ジリリリリリン

静けさを保とうとする店内には似つかわしくない電子音が鳴り響く。
自分の携帯かと思いポケットを弄るが、彼女が携帯を耳に当てる仕草を見て留まる。

りんご「ごめん!お母さんから!」
俺「おう」

店内が静かなことと、彼女の声が大きいこととが相乗効果を発揮して、彼女の元気の良い声は店内を木霊する。

りんご「え?あ、うん。あー、今?今は道歩いてる。うん。うん。9時頃かな。わかんないけど。うん。わかった。じゃあね」

やたらと相槌の多い会話は終わったらしく、電話を切った彼女を見て、さして興味もない質問をする。

俺「なんだって?」
りんご「なんかいつ帰ってくんのかとか聞かれた」
俺「へー。道歩いてるとか嘘ついてたけど、店内BGMとか相手に聞こえてたんじゃねぇか?」
りんご「あ!…でも、お母さんもバカだから大丈夫!」
お母さん「も」ということは、少なくとも自分がバカである自覚が持てているということなので、少し安心した。
俺「そういやさ。来たはいいけどなにする?」
りんご「じゃあミスド行こ!ミスド!」
俺「なんで西友来たんだろうな」

俺の疑問には答えず、早速彼女は出口に向かっている。
これじゃまるで、西友に電話しに来たみたいなものではないか。
別にいいんだけどね。


西友を出ると、そこには見知った顔が2人立っていた。

ボブ「てめー!!!俺の連絡無視しやがって!荷物預けてたろ!ほらよ!」
王子「こんど謝罪会見ね」

20 :すね毛@転載は禁止:2016/01/20(水) 16:50:07.97 ID:rk7WuLzt
りんごの告白に時間をつかいすぎていたせいか、彼らと会うのがやけに久々に感じられる。
むしろ存在すら忘れかけていたので、今登場してもらってやっと思い出せた。

俺「あーさんきゅ。わりぃな。彼女がいて色々と忙しいんだ」
ボブ「てめー!!告白が成功した途端に手のひらひっくり返しやがって!!」
枕詞にてめー!!を付けたがる奴だなぁ、と冷静に思った。

ボブ「ガンダムは飽きて帰ったぞ」
俺「薄情な奴だ」
王子「お前だよ!」

この物語で王子のセリフに初めて感嘆符が付いた気がする。

落ち着いた彼がつい声を荒げて突っ込みたくなるほどよボケを交わすとは、恋とは人を変えるものである。

ボブ「もう俺ら疲れたから、じゃあな!」

俺「おう!んじゃまた」
王子「じゃーねー」

21 :すね毛@転載は禁止:2016/01/20(水) 16:50:59.41 ID:rk7WuLzt
彼らと別れてりんごの方を向くと、彼女は微笑を浮かべていた。
俺「なんか面白かった?」
りんご「なんか、そういう関係いいなーって」
俺「んなもん普通だろ。なんならあいつらと仲良くなったの何週間か前だぞ」
りんご「そうなんだ…」
彼女は妙に静かな、周りが静かでなければ聞き逃していたような小さな声で返した。王子のセリフに『!』が付かないのと同じ様に、彼女のセリフに『…』が付くこともそうそうないことだ。何か、特別な事情があるのだろう。

ただの知り合い相手なら、相談をされても面倒臭いので、その変化に気づいても気づかぬ振りで誤魔化すのだが、彼女は俺にとって文字通り特別な存在だ。そういうわけにはいかない。
そして変な目で彼女を見続けてきた俺だからこそわかることなのだろうが、彼女は今、アピールをしている風に見えた。
「どうしたの?」と声をかけられることを望んでる風に見えた。

俺「どうしたの?」
りんご「ううん、大丈夫」
俺「ばかか。大丈夫?なんて聞いてねーよ」

22 :すね毛@転載は禁止:2016/01/20(水) 16:51:33.00 ID:rk7WuLzt
りんご「あ…いや、なんか」
俺「大丈夫?と聞かれることを予想してたか、望んでたんだろ?」
りんご「わかんない」
俺「そんなアピールなんかじゃなくて、もっとこう…普通に人を頼れよ。お前が人と関わるの苦手なのはなんとなくわかってるけどさ」
りんご「うん。ごめんね」
俺「あーいや、わりぃ。怒ってるわけじゃなくて、なんだ?こう、ほら。アドバイス?的な?」
りんご「そっか」
俺「口わりぃんだよ。てか『悪い』のことを『わりぃ』って言う奴は大抵口悪いぞ、気をつけろ」
りんご「う、うん!わかった」
彼女の語尾の感嘆符がやっとこさ戻ってきたあたりで安堵し、話を戻す。

俺「んで、どうしたんだ?」
りんご「えっと…やっぱこういうのって言った方がいいよね?」
俺「どっちでも。まぁ、もし聞いたら最後まで責任持って聞くから安心しろ」
りんご「じゃあ、言うね」
りんご「私、小学校の頃いじめ?みたいなのあってさ」
俺「あーそういうやつね」
思ったよりでかい地雷を踏んでしまった様で後悔するが、彼女にアピールをする意思があったことも確からしいので仕方ないかと諦める。

りんご「それで、なんか、人と関わるのが苦手というか。いや、人見知りじゃないんだよ!?」
俺「あー大体わかった」

彼女の言いたいことを要約すると、「昔にいじめがあった。そのため現在、見知らぬ人と話すのは大丈夫だが、ある程度関わりのある人間(学校の人)と関わるのが苦手だ」ということらしい。

23 :すね毛@転載は禁止:2016/01/20(水) 16:52:11.84 ID:rk7WuLzt
理解はしたが、納得はできない内容だ。
少し酷な話だとは思うが、これは本人の問題であって「いじめ」の存在は関与していないはずだ。
彼女は自分が人と関われないのを、いじめのせいにして正当化しているだけだ。

そう思う節もあるのだが、この時の俺の心情はそんなものでは説明できなかった。

今俺は、猛烈な吐き気に襲われていた。とてつもなくグロいものを見てしまうと、嫌な気持ちになり吐き気を催すことがある。
今の吐き気はそれに近いものがあった。

一呼吸置き、彼女に思ったまんまの言葉をぶつけた。
俺「いじめ的なのと言ってたね。その内容は知らんけど、それは可哀想だと思う。けど、それと今人と関わることに対しての苦手意識があることは関係ないでしょ。りんごも本当はそれ、わかってんじゃない?」
りんご「え…あ、うん…」
俺「りんごが俺に求めてたのは、表面だけの薄っぺらな同情かもしれない。けど、恋人同士でそんな気を遣って話してばっかな上っ面の関係ってのは好まない」
りんご「あ、うん。ごめん」
りんごのその言葉が「ごめん。お前みたいな人やっぱ無理だわ」という意味なのか、はたまた本当に謝罪の意を持って言っているのか、その判断に困る。
俺「あー、率直に聞くけど、嫌いんなった?」
重い空気を作ってしまったことに責任を感じ、つとめて軽いノリでかのじに問う。

りんご「い、いや!本当のこと言ってくれてありがとう」

彼女はいたって真剣に、そう言った。

俺「なんかあれだな。さっきの会話を思い返すと、俺かなり嫌な奴になってんじゃん」
りんご「本当のこと言ってくれて嬉しかったよ?」
俺「本当かよ。ちょっとひいてなかったか?」
りんご「予想してなかったから動揺してただけ!」

とりあえず、彼女に嫌われるとい最悪の事態は回避できたようで一安心。

自分には本気で相談を受けてしまうと、思ったことを良くも悪くも率直に言ってしまう癖がある。
これがまた厄介で、社交辞令的にカースト上の奴らから相談された時なんかは変なことを言わぬよう細心の注意を払わなくてはいけない。
だからこそ人から相談を受けることを好まない。
つくづく面倒臭い性格だな、と自分でも思う。

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